ベルリン自由大学・ボン大学・ケルン大学・ハレ大学・ボーフム大学・ハンブルク大学・バイロイト大学・デュッセルドルフ大学への
留学を希望する筑波大学生へのQ&A
(2020年9月1日現在。ただし、各大学に関する情報やリンクは古い可能性があるので、
具体的留学希望がある場合は、必ず各大学の関連のサイトで確認してください。
Austauschstudium, Partneruniversität, incoming などで検索してください。)
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筑波大学はいくつかのドイツ語圏の大学と、全学協定を締結し、学生交流を行っています。
筑波大学に在籍する学生は、これらのドイツ語圏の大学に留学することができます。
ここではそのうち、
ベルリン自由大学(2008年から)
ボン大学(2011年から)
ケルン大学(2013年から)
ハレ大学(2013年から)
ボーフム大学(2016年から)
ハンブルク大学(2018年10月から)
バイロイト大学(とりわけ夏期講習)
デュッセルドルフ大学(2016年から。人社系部局間協定)
の情報を提供しています。
(このページはドイツの大学の最新情報とリンクしているため、
ときどきリンク切れが起きますが、ご了承ください。
リンク切れ情報や、自分で探しても見つからない場合は、担当者(コンタクト)に連絡してください。)
留学希望する場合は、おおむね次のようなステップを踏むことになります。
1. このサイトを見て、担当教員の相澤とコンタクトをとり、留学意志を伝える。 ・ 留学のおよそ1年前ぐらいが理想です。) |
2. 留学先となる大学の情報を集めて、留学先を決定する。 ・ 留学のおよそ半年前までに決定します。 ・ 希望者多数の場合は選考される場合があります。 特定の大学に応募者多数の場合、留学予定学期から数えて前学期直前の 夏休み前、または春休み前までに、応募者を確定して選考します。 |
3. 派遣が決定したら、必要書類を集め、応募書類を作成する。(必要書類は大学により異なります。) |
4. 応募書類を担当教員に提出する。書類は担当教員から先方大学に送られます。 |
このサイトを見て具体的に留学を検討する人は、早めに一度担当教員の相澤とコンタクトをとってください。
なお、担当教員を通さないと交換留学はできません。
ベルリン自由大学への留学に関連する一般情報としては、こちらを参照してください。
(英文ですが交換留学に関する重要情報はほとんど載っています)
ベルリン自由大学はとりわけ、留学生の当初ドイツ語力を重視しており、A2に達しない人は受け付けていません。
応募を考える人は、以下の4点の資料をダウンロードして利用してください。
(記入できるPDFフォームフィールドが開くよう、ブラウザ上で見るのではなく、きちんとダウンロードして記入してください)
留学希望者は、大学の担当者に希望を申し出て、ベルリン自由大学にエントリーしてもらってください。
先方から許可がおり次第、本人からベルリン自由大学のサイトを通じてエントリーしてもらうことになります。
Fact Sheet FU Berlin 2020-21.pdf
Meet_the_World.pdf(参考資料)
Flyer Student Exchange(参考資料)
ボン大学については、こちらのサイトやこちらのサイトを参照してください
( ボン大学の交換留学の説明および必要書類。言語はサイト内で独英仏から選べます)
ボン大学留学関連の重要情報一覧はこちらです。
ボン大学への留学は、各学期の4月15日ないし10月15日までに、次学期からの留学希望者リストのボン大学への提出を求められています。
筑波の新学期早々の時期となり、非常に早いので、留学希望者は必ず学期開始前に担当者に連絡をとってください。
応募に際してボン大学だけが要求する健康診断書のフォームはこちらです
また、ボン大学日本学では日本からの留学生向けにこんなサイトも作っています。
留学時にA1以上のドイツ語力が必要です。
正規の留学生交流に加えて、ボン大学では伝統あるドイツ語講習を行っています。
ボン大学でのドイツ語講習(夏期講習)
(夏期講習は5月末頃締め切り。満員の場合はそれ以前に締め切り。
2016年3月の場合、4週間の参加費は625ユーロ)
ほかに、一般向けのボン大学夏期講習もあります。
ケルン大学は、2016年秋学期から、すべての授業が英語による
現代ヨーロッパ地域研究コースの交換留学プログラムをスタートさせました。
次回募集は2020年/21年冬学期留学分となります、募集は2019年1月頃から行います。
なお定員5名の枠を超える応募者があった場合は選考されますので、予めご承知おきください。
ハレ大学の入学手続きについてはこちらをご覧ください(ドイツ語のほかに英語サイトもあり)。
筑波大学担当者からハレ大学に交換留学希望者についての情報を送ると、
申請のオンライン・サイトのアドレスが送られて来ることになります。
締め切りは5月15日または11月15日です。
ボーフム大学の手続きについてはこちらをご覧ください。(英語サイトはこちら)
筑波大学担当者(相澤)からボーフム大学に交換留学希望者についての情報を送ると、
申請情報がメールで送られてきて手続きを開始することになります。
締め切りは6月15日または12月15日です。
ボーフム大学留学についての詳しい情報(2017年版なので古いですが)はこちらをご覧ください。
デュッセルドルフ大学とは、2016年10月から人社系の部局間協定がスタートしました。
手続きはこちらをご覧ください。
大学紹介のニュースレターはこちら
巨大な現代日本研究や言語学など、個性ある大学で、ドイツ語コースなども充実しているようです。
締め切りは4月30日または11月15日です。
バイロイト大学は夏期講習でお世話になっている、最も古いドイツ語圏の協定校で、
地方のこぢんまりした大学を好む学生に人気の大学でした。
ただし、最近留学した学生の場合、バイロイト市からのビザ発給に際し、
日本からの奨学金をもらっている証明書を提出したにもかかわらず
月額823ユーロx12ヶ月分の滞在費をSperrkontoと称する現地口座に予め入金することを
求められるという前代未聞の対応があったため、
大学自体は非常に厚意的な対応をしてくれているにもかかわらず、
当分留学をお薦めできません。(2020年現在)
ハンブルク大学とは、2018年10月から新たに全学協定がスタートしました。
定員は3名、ドイツ語はB1以上が要求されています。
筑波大学から留学希望者リストを提出する期限は4月10日または10月10日と非常に早く、
応募書類は5月1日または11月1日までに提出されなければなりません。
詳しくはこちら、また一般情報はこちら。
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大学院の方で、1年以上の長期留学を考えている場合、ドイツ学術交流会(DAAD)などの奨学金を検討してください。
くわしくはこちら
筑波大学には上に述べてきた全学協定の他に、さまざまな部局間協定があり、該当する学類学類・研究科学生は留学が可能です。
リストはこちらを参照してください。
ドイツに留学をしている学生のみなさんへ
ドイツに留学を開始したら、こちらから、現地での緊急連絡先を必ず登録するようにしてください。
何か問題があった場合は、ボンオフィスまで連絡してください。ボンオフィスのHPはこちら。
Q ドイツの大学に留学したいのですが、どの学類の学生でもできますか?
A はい。上記大学は全学協定ですから、どの学類の学生でも可能です。ただし、たとえば建築など、ベルリン自由大学では存在していない分野などもあります。留学先にどのような学部があるか確認し、できれば事前に連絡をとって、自分が学びたい専門分野がある大学を選びましょう。
Q 大学院生も留学できますか?
A はい。もちろん院生の留学も可能です。ただし大学院生の場合、先方のマスター課程などに受け入れてもらうための審査などが別途必要となる場合があり、修士・博士課程の場合は多くの場合、現地指導教員とのコンタクトなどが必要になります。
Q 留学を希望するのですが、具体的手続きはどこから始めればよいのでしょう?
A このサイトを見ることからです。そして、留学できる条件を満たしていると思ったら、連絡教員とここからコンタクトを取ってください。まずは詳しく話をおききします。
Q 留学手続きには、しめきりはありますか?
A 原則として、留学開始の半年前までには、先方に書類送付が完了していなくてはなりません。例えば4月からの夏学期から留学したい場合、前年の9月から10月頃に筑波の学内選考を行い、書類を先方に提出しますので、遅くとも7月までに予めこのフォームで問い合わせてエントリーし、面接などの選考を経て、9月前半に申し込んでください。10月からの冬学期に留学したい人は、前年の2月頃に選考を行いますので、1月までにこのフォームでエントリーし、2月前半までに申し込んでください。(エントリー期間終了後の申込みは、まだ空きがある場合にしか受け付けられません。)
なお、個別の大学毎の締め切りは各大学のHPに記されているとおりですが、実際には、筑波学内での選考などもありますから、ぎりぎりになってからの申込みでは遅すぎる場合もあります。たとえば冬学期へのエントリーは、ベルリンの場合は4月末までに先方に書類が郵送で到着しなくてはなりませんが、人気が高い場合は早めに定員枠が埋まることもあります。上に記したように、できれば留学予定の一年ぐらい前から、担当教員とコンタクトを取るようにしてください。
Q 留学手続きには何が必要ですか?
A ベルリン自由大学の場合、上記のサイトにある申込書にあるように、この申込書に記入した上で、
- The completed application form 留学願書
- The completed pre-enrolment form 入学願書
- 1 photocopy of the certificate of the university the student is enrolled
at (i.e. transcript, record, grade report, relevé de notes) 大学の成績・在学証明書コピー
- photocopy(ies) of the student’s B. A., M. A. or other final degrees (if
already available) (あれば)学士・修士号証明書のコピー
- 1 photocopy of the student’s passport (page with photograph)
- 1 curriculum vitae 履歴書 (ドイツ語または英語で)
- study proposal outlining which subject(s) students would like to study ベルリンでの学修・研究計画(なるべくドイツ語で)
(Hard copies or scanned documents attached to an e-mail are accepted.)
が必要になります。
ボン大学の場合、やはり上記の必要情報が書かれたボン大学のホームページにあるように、オンラインで自分で申し込むのに加えて、以下のものを準備してください。これらが揃ったら、担当教員に提出してもらうことになります。
Q 留学を始めるのはいつ(何月から)がよいのでしょうか?
A ドイツの学期(Semester)は、冬ゼメスターは10月から3月、夏ゼメスターは4月から9月です。ドイツでは冬ゼメスターから始まるのが基本ですが、通年ではなく学期完結の授業が多いですから、4月から留学に行ってもそれほど支障にはならないケースが多いと思います。筑波大学でも通年授業は減っていますが、学年途中の9月から学年をまたぐ形で一年間留学して大丈夫か、就職活動や教職との関係でどのようにするのが最適か、指導教員などの先生や支援室に確認してください。
Q 私はいま学類の1年生ですが、1年生の2学期から留学できますか?
A できません。留学ができるのは、1年間筑波大学で勉強して2年生になってからです。
Q 留学するのに最も適切な学年はいつごろでしょうか?
A それぞれの学生の人生設計に関わる話なので一概に言えませんが、気軽に留学に行ける期間は意外に短いことを1年生のうちから考慮しておくことが肝心です。まず1年生のうちは上述のように留学できません。2年生になれば留学できますが、多くの場合まだドイツ語力がかなり弱く、できればもう少しドイツ語を勉強してから、と考えてもおかしくありません。3年生になってから留学する場合、帰国後留年せずに4年間で卒業しようとするのであれば、帰国する3月時点ではすでに就職活動が始まっています。4年生になってから(留年せずに)留学しようという場合は、就職や大学院入試、卒論提出といった要所要所で帰国する必要があり、実質不可能です。というわけで、留年しないで1年間留学するのは、現実にはかなり難しく、それを実現させるためには入学したての頃から綿密な計画を立てておくことが望ましいでしょう。留年せずに留学し、就職活動もきちんとしたいという場合は、2年生の夏休み頃に留学を開始し、3年生の夏休み終了時には帰国する、というのが最も現実的でしょう。(ただし、そのためには筑波大学内で年度をまたいだ形で通年科目の単位が履修できるよう、担当教員や支援室教務担当と予め詳細に相談し、了承を得ておくことが前提となります。) あるいは、かなりもったいなく、駆け足になってしまいますが、半年間だけの留学という選択肢もあり得ます。
4年間で卒業することはあきらめて1年間留年することを前提とするなら、たとえば2年生が終わった時点、あるいは3年生の夏休み頃から、一年間ドイツに留学するというのが、就職活動などに対して最も影響が少ない選択肢となるでしょう。以上が学類生の場合です。
大学院生の場合は、特に将来研究職を目指す院生は、修論前、あるいは修論後に一年間留学する選択肢は、学類生に比べて比較的容易かもしれません。
Q 留学期間はどのぐらいまでですか?
A 最低で(先方の)1学期間、最長で1年間までです。
Q 留学の延長はできますか?
A 1年を越える在学(留学期間延長)はできません。留学期間後も交換留学先の大学に残りたい場合は、新たに、それぞれのドイツの大学で個人レベルでの入学手続きをし直さなくてはなりません。その場合、語学試験などを受ける必要が生じます。
Q 留学中は筑波大学は休学することになるのですか?
A いいえ、筑波大学を休学して協定校に留学することはできません。必ず所属の支援室教務担当に『留学』届けを提出し、学群長の留学許可書を得てください。許可がなければ交換留学として認められません。また、派遣の各種奨学金も申請できません。
Q 留学中の学費はどこで払うのでしょうか?
A 交換協定ですから、筑波大学に学費を通常通り支払ってもらうことになります。その代わり、ベルリン、ボンなどの留学先では学費を支払う必要はありません。(そもそもドイツの大学では学費はありません。) ただし、学費以外の必要諸経費(とりわけ、市内交通無料権などを含むセメスターチケット)や医療保険(必須)など、入学に伴って必ず発生する費用は現地で支払う必要があります。
Q ドイツで取った単位は筑波で認定されますか?
A 交換協定なので、本学でも対応する科目がある場合には、基本的に単位互換が認められるのが原則です。ただし、最終的な単位互換の可否は、各学類や専攻において決定されます.詳しくは学類毎に扱いが異なる場合があるので、支援室で尋ねてください。
Q 交換留学の枠は何人ですか?
A ベルリン、ボン、ケルンは、同時に5人までです。ハレ、ボーフム、デュッセルドルフは3人までです。応募者が定員枠を越える場合は、担当教員が面接の上、留学動機や成績、ドイツ語能力などに基づいて選考します。
Q ドイツへの留学は申請すれば必ずできるのですか?
A 定員枠がありますから、応募者がその枠を越えた場合には、担当教員に選考を一任していただきます。とりわけケルン大学の英語コースは定員超過が予想されます。定員枠が空いている限りなるべく希望を尊重したいと思いますが、他方で大学間協定における留学生選考は先方への責任を伴うものですから、たとえ定員枠に余裕があっても、留学目的に具体性がなかったり、動機が漠然としていたりする場合、また筑波での学習態度に問題があると思われる場合、あるいは希望を満たす学科が先方に存在しない場合、またドイツ語力が不足すると思われる場合などには、留学生として推薦しないことがあることを予め了承してください。
Q 奨学金はもらえますか?
A 学内で提供される「はばたけ筑大生」や日本学生支援機構(JASSO)、トビタテを始めとして、各種奨学金の可能性を探してみてください。修士以上の研究留学であれば、DAAD(ドイツ学術交流会)や学振などの1年以上の留学奨学金などを獲得できるのが理想ですが、ハードルも高くなります。ドイツに行ってから現地の奨学金を獲得できる可能性は交換留学の場合はあまりありません。なお、それ以外にドイツの大学との学生交流のために日本学生支援機構の奨学金申請が筑波大学として通っている場合は、特別枠がある可能性があります。ここ数年、ドイツへの留学生の大半はこの奨学金を受給することができていますので、詳しくは担当教員にお尋ねください。
Q 奨学金をもらうための成績基準とはどのようなものですか?
多くの場合、前学期までの成績のGPA(成績評価係数)が2.3以上ないと、奨学金申請ができません。ただし、ここでいうGPAとは、日本学生支援機構による独自の計算式に基づく成績評価係数のことで、筑波大学内のローカルルールで通常言っているGPAとは異なり、渡航する前年度1年間の成績を3点満点で計算するものですから注意してください。
学生支援機構によるGPA計算式は
成績評価係数={3.0×(A+とAの取得単位数)+2.0×(Bの取得単位数)+1.0×(Cの取得単位数)+ 0×F取得単位数}÷総単位数(F/不可を含める) |
となります。 (小数点第三位を四捨五入。評価が「認定」のものは計算に含めない。科目数ではなく取得「単位数」で計算してください。 留学を考える人は、直前になって地団駄踏まずに済むよう、ふだんからいい成績をとるように心がけてください。
この式を見て分かるとおり、Dをいくつか取ると奨学金取得はほぼ絶望的になりますから、いったん履修した授業の放棄は絶対にしないよう心がけてください。
なお、ドイツの大学の夏期講習に参加したい人には、DAADから夏期講習に特化した奨学金制度(語学研修奨学金(ISK) 夏期講座奨学金(HSK))があり、こちらは比較的通りやすいようすです。前年度11月頃までの早めの申込みが必要ですので、DAADホームページ(こちら)の情報を確認してください。
Q 先方には学費を支払う必要がないなら、筑波を休学して、交換留学生としてではなく個人としてドイツに留学する方が、安上がりになってよいように思うのですが?
A 先方が受け入れてくれる限り、一般学生(フリームーバー)としての留学は可能です。ベルリンやボンだけでなく、ドイツのどの大学にも、そうした形で留学することは可能です。ただ、恐らく大きなハードルはドイツ語試験です。交換留学生はドイツ語試験を免除されますが、交換留学ではない一般の留学生は、ドイツ語の試験(一般にB2以上)に合格しなくてはなりません。なお、ドイツの大学で勉強できるためのドイツ語試験は日本国内で予め受けることも可能です。TestDaFという試験ですが、専門にドイツ語をかなり勉強しないと合格はかなり難しいと思われます。TestDaFについて詳しくは日本語での解説サイトなどをご覧ください。なお、そうした形での留学は完全に個人ベースになりますので、双方の大学の交換留学制度に基づく支援は受けられません。
Q ドイツ語試験を受けないでも留学できるという点で交換留学生が大きなメリットを持っていることはわかりましたが、ほかに交換留学のメリットはありますか?
A 交換学生については、大学相互で世話をしているので、何かあったときに留学生課が親身になって面倒を見てくれる可能性が高くなって多少安心です。また、学生寮などを希望すれば優先的に入れてくれます。(ただし、筑波の学生寮の状態を知っている皆さんは、過剰な期待を持たない理性を既に身につけているかもしれません。)
Q ベルリン自由大学は大きな大学なのに、そこに存在していない専門分野があるのはなぜでしょう?
A ドイツの伝統的な大学には、19世紀まで長らく学術とは見なされてこなかった工学部はないケースが少なくありません。ベルリンには公立大学として、自由大学(FU)の他に、フンボルト大学(HU)と工科大学(TU)があります。そこで、たとえばTUで勉強できる工学系の専門などについては、FUには存在しないといったケースがあり得ます。そうした分野の勉強をしたい場合、FUにある近接分野にまずは籍を置き、いくつかの授業を週に何コマかTUなどに取りにいくといった可能性も場合によっては考えられますが、個別のケースについては先方と連絡をとって確認する必要が出てくることでしょう。
Q 私はドイツ語が全くできませんが、ベルリン自由大学やボン大学などに留学できますか?
A お薦めしません。ドイツ語が全くできない場合は生活にも支障が生ずることが予想されます。ちなみに基本的にドイツでもフランスでも、街で出会う誰もが英語を分かってくれる、というような状況は存在しません。先方大学からも、ドイツ語が全くできない学生は原則として送らないで欲しいとの要請がきています。ドイツ語ができなくても交換留学生として送られるのは、
- BAの中に英語だけの授業で単位が取れるプログラムが確立している分野を勉強する場合
- 修士(MA)/博士課程の学生で、英語だけで研究ができることが分かっている場合
に限っています。とりわけベルリンやハンブルクの場合、ドイツ語ができない学生は語学コースにすら入れてもらえないケースがありますので要注意です。ただし、ケルン大学では2016年秋から、英語による交換留学生のための特別プログラム(ヨーロッパ研究)が存在します。そこでは学修上、ドイツ語能力は前提としませんが、その場合でもドイツ社会で生き延びていける最低限のドイツ語の学習は欠かせません。たとえば、そうした制度を利用して10月からの留学を考える人は、筑波での春学期のドイツ語授業を集中的に履修するなどして、最低限のドイツ語の基礎知識を身につけるようにしてください。
Q 私もドイツ語があまりできませんが、それでも留学したいです。英語の授業だけを選択して留学するようなことはできないでしょうか?
A ケースバイケースですので、一概にはお答えできません。学類生の場合だと、上記のケルン大学の特別コースの他にも、バイロイト大学については英語による授業がリスト化されていますし、それ以外の大学でも英文学や北アメリカ研究であれば、ほとんどのコースが英語で提供される場合もあるとのことですので、身振り・手振りで生活してゆく自信があれば、ドイツ語ができなくても英語だけで勉強してゆくことができるかもしれません。それ以外の学類生は、ドイツ語ができない学士課程(BA)で勉強してゆくことはほぼ不可能です。英語使用状況を詳しく確認したいなら、自分が留学希望する専門分野の講義目録(多くの場合ネット閲覧可能)をチェックしてみてください。(個別の専門分野に関するこうした質問については、筑波大学では残念ながらお答えできません。) 以上が学類生の場合ですが、それに対して特に理系の大学院生が現地のマスターコースに留学する場合には、かなりの部分を英語により勉強することのできるコースも開設されている場合があります。たとえば化学や西欧学、国際関係論などのマスターコースがそれに該当します。ベルリン自由大学の場合、詳しくは解説ページ を参照してください。
Q ドイツ語の能力証明が申請時に必要とされています。どんな証明があるのでしょうか?
ドイツ語の能力証明は、欧州共通参照枠のA1~C2の6段階によって表現されるのが一般的です。
くわしくは、日本語で読むのであれば東京ドイツ文化センターのHPを参照してください。
各レベルの能力試験も東京ドイツ文化センターで行われており、事前に公表されている日程にあわせて検定試験を受けることができます。
なお、A1とA2レベルの能力試験については、毎年度末に、筑波大学キャンパス内で、スタートドイツ語の試験として受けることができます。これは、大学からの補助金も出るため多くの場合無料で受けられますので、ぜひ試験を受けておいてください。
過去に行われた試験についてはこちらに情報サイトがあります。
なお、交換留学生としてではなく一般正規生としてドイツの大学に留学するには、一般に最低でもB1レベル、ドイツ文学など特定の学科ではB2レベルの語学力取得が求められています。そのため、B2以上のドイツ語能力を検定してドイツの大学に入学できるかどうかを細かく判定する特別な試験としてTestDaFも存在しており、日本でも試験を受けることができます。これらの試験に合格すると、その後さまざまな資格として国際的に通用します。
交換留学生の場合は、それほど厳しい語学試験の合格は必須要件とはされていないことが普通ですが、それでも語学力が乏しいと実際にはせっかく授業にでても分かりませんから、留学を目指す人はドイツ語力の向上にぜひ心がけてください。
Q 修士(マスターコース)への留学手続きは学類生の場合と違うのですか?
A 基本的には同じですが、各マスターコースからの入学承認手続きが別途必要となることがあります。この手続きは、留学希望者が直接、留学希望先の研究科(研究所など)とコンタクトを取って、担当教授などの承認書を取る必要があります。博士課程の学生の場合は、先方の指導教員とのコンタクトなどを事前にとるのが普通です。
Q 主としてドイツ語の勉強をしに留学したいのですが。
A 筑波大学でも外国人留学生のための日本語授業があるように、ベルリンでもボンでも外国人留学生のためのドイツ語授業があり、受講できます。ただし、あくまで何れかの専門の学部に在籍して勉強しに行くのがメインであり、語学講習は追加的な補助プログラムであるという認識でいてください。また、そうした場合は留学の補助ないし代替としての「夏期講習」も現実的な選択肢です。ドイツでは非常に多くの大学が、夏期講習(場合によっては他の時期にも)を有料で提供しています。時期も期間もバラエティに富んでおり、ドイツ語学習を主目的とするコースの他に、文学や法律、ヨーロッパや音楽など、メインテーマを決めてドイツ語学習と組み合わせているケースも多く、自分に適したコースを見つけるのも愉しみの1つです。関心のある方は、DAADのこちらのポータルから、検索条件を入力してみてください。
Q 旅行保険はかけていった方がよいのでしょうか?
A 一般論として、留学中の病気や怪我、手荷物の紛失、事故や損害賠償等の対応のために旅行保険は必須です。ただし、ドイツの大学で入学手続きを行う際には、現地の医療保険(Krankenversicherung)に別途加入し、そこでもらう加入証明書を大学に提出しなくてはなりません。つまり、ドイツ滞在中には、旅行保険とは別に、たとえばAOK(Allgemeine Ortskrankenkasse)などの現地の医療保険に加入をすませないと、ビザの手続きも大学入学もできません。(日本の通常の旅行保険では、歯科医療がカバーされていないなどの問題があり、入学手続きに際しては認めてもらえないケースが多いようです。) その意味で、出発に際してかける旅行保険は、医療保険に関する限り、現地到着後大学での入学手続きが終了するまでの期間についてのみ加入していけば十分となりますが、盗難や帰路の事故などに備える旅行保険は別途考えておいてください。
保険に加えて、筑波大学では、海外危機管理会社(日本エマージェンシーアシスタンス株式会社)が運営する海外安全危機管理サービス「OSSMA(Overseas Students Safety Management Assistance)」に加入していますので、ぜひこちらも申し込んでいってください。詳しくはhttp://g-commons.global.tsukuba.ac.jp/news/news/applicationguide/を参照してください。
なお、海外でのさまざまな事件・事故のケースには、筑波大学から連絡を取る必要がありますので、ドイツ留学して住居・連絡先などが決まったら、こちらから連絡先をボン・オフィスに必ず連絡してください。また、大学としての危機管理についてはこちらのサイトを参照してください。
Q ドイツのようすを知っている人にもっと話を聞きたいのですが。
A 本学にはベルリンなどからの留学生が常に複数名来て勉強しています。ドイツ人留学生と日本人学生との交流会(「Baumkuchenの会」)なども火曜日の夜などに行われていることが多く、そうした機会を利用して彼らと知り合ってください。こうした会で知り合ったドイツ人学生には、留学先で引き続き仲良くできる可能性も大いにあります。Baumkuchenの会にはホームページから参加を申し込めますが、分からないようでしたら、担当教員に問い合わせてください。情報を差し上げます。
Q ビザを事前に取得する必要はありますか?
A 日本人の場合は、ドイツ到着後、現地で入学手続きをすると、その書類をもとに留学ビザを取得することができます。ただし私費留学の場合、滞在中の経費を両親に負担してもらうのであれば、ご両親等の保証人による「経費負担証明書」を出発前にドイツ大使館などで作成していくことが必要な場合があります。くわしくは大使館のサイトを見て確認してください。
(重要なポイントであり、また手続きが変更されることもありますので、この点は必ず各自で事前に確かめてください。)
Q 私は中国国籍ですが、筑波大学には普通の入試ではいりました。ドイツへの留学はできますか?
A 問題ありません。ただし、ビザ取得の仕方が中国人やロシア人の方は日本人とは違っていますので、ドイツ大使館を通して早めに申請する必要があります。なお、外国人の場合、日本人学生向けの奨学金には応募できませんのでご注意ください。
Q 留学したら学期が始まる前にまず語学講習に行きたいと思います。どのようなコースがあるでしょうか?
どの大学も、学期が始まる直前の3月または9月に、4週間程度の語学講習を開いていますが、その内容や期間、料金は、個別に問いあわせてください。
ボン大学の場合、参加費は4週間で625ユーロ(2016年)です。通常の語学コースに比べればかなり割安なため、開始の3ヶ月前ぐらいに満杯になることが多いようです。ボン大学からいただいた内容説明は以下のとおりです。
As
you know, our 4-week course Orientation course is optional for direct
exchange students (but an integral part of our Junior Year Program)
aiming to optimally prepare your students for studying at our
university. We strongly recommend this course to all students and
especially to students with basic or intermediate language skills. The
course comprises 68 units of language instruction plus 12 hours of
workshops and thus helps students immensely to boost or brush up their
German skills. In addition, we offer an extensive cultural program
including excursions, museum visits and social activities with Bonn
Buddies, that is students from Bonn. And as in every proper Orientation
Course, we help the students with formalities and offer several days of
group and individual counselling:
http://www3.uni-bonn.de/studying/international-students/exchange-and-study-abroad/jyp/courses/orientation-course
なお、ベルリン自由大学の場合、ドイツ語力がA2レベルに達していないと判断されると、語学講習にも参加させてもらえません(事前に支払った料金は返却される)のでご注意ください。
留学してみようかと考えたら、まずこちらから留学相談にエントリーしてください。
留学希望者も、まずここから担当教員とアポイントメントをとってください。
その他の質問がある場合はこちらまで。
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http://www.germanistik.jp/austausch/frageundantwort.html