ベルリン自由大学への留学を希望する筑波大学生へのQ&A

筑波大学は2008年、ドイツのベルリン自由大学との間で留学生交換協定を締結しました。
筑波大学に在籍する学生は、ベルリン自由大学に留学することができます。
このサイトは、留学を考える筑波大学生に、Q&A形式で、最初の情報を提供するためのものです。
このサイトを見て具体的にベルリン自由大学への留学を検討する人は、早めに一度担当教員(文芸言語専攻教授、相澤啓一)とコンタクトを取ってみてください。


Q ベルリンに留学したいのですが、どの学類の学生でもできますか?
A はい。全学協定ですから、どの学類の学生でも可能です。ただし、たとえば建築など、先方に存在していない分野の学生については、留学先が存在しないので別途方策を考えなくてはなりません。

Q 大学院生も留学できますか?

A はい。もちろん院生の留学も可能です。ただし、先方のマスター課程などに事前に受け入れてもらうための審査などが別途必要となる場合があります。

Q 留学を希望するのですが、具体的手続きはどこから始めればよいのでしょう?

A このサイトを見ることからです。そして、留学できる条件を満たしていると思ったら、連絡教員とここからコンタクトを取ってください。まずは詳しく話をおききします。

Q 留学手続きには、しめきりはありますか?

A 原則として、留学開始の半年前までには、先方に書類送付が完了していなくてはなりません。例えばベルリンに4月から留学したい場合、前年の9月に筑波の学内選考を行い、書類を先方に提出しますので、遅くとも9月になる前に予めこのフォームで問い合わせ、9月第1週に申し込んでください。10月からの学期に留学したい人は、前年の2月に選考を行いますので、遅くとも1月末までにはこのフォームで問い合わせ、2月第1週までに申し込んでください。いずれにしても、定員枠もあることから、早めに手を挙げてアピールした方が有利となる可能性があります。できれば留学予定の一年前ぐらい前から、担当教員とコンタクトを取るようにしてください。

Q 留学手続きには何が必要ですか?

A 筑波大学での在学証明書と成績証明書(英文)、および直前の出身学校(学類生なら高校、院生なら学類・学部)の証明書も必要となります。あとは、先方が用意する出願書に記入し、履歴書を作成する程度ですが、詳細は年によって変わることがありますので、必ず最新情報を問い合わせてください。

Q 留学を始めるのはいつ(何月からがよいのでしょうか?

A 筑波は3学期(Trimester)制、ベルリンは2学期(Semester)制なので、かなりずれるケースがあるのが悩ましいところです。ベルリンの学期(Semester)は、冬ゼメスターは10月から3月、夏ゼメスターは4月から9月です。ベルリンでは冬ゼメスターから始まるのが基本ですが、通年ではなく学期完結の授業が多いですから、4月から留学に行ってもそれほど支障にはならないケースが多いと思います。しかし、筑波の3学期(12月)から留学したりすることは事実上不可能です。なお、2学期から留学する場合も、筑波における通年の単位などについて、途中で一年間抜けても単位が一年後に継続扱いで取得できるかなど、個別に担当教員や事務と事前の検討しないと、思いがけなく無駄が多くなってしまう可能性があるので注意してください。

Q 私はいま学類の1年生ですが、1年の3学期から留学できますか?

A できません。留学ができるのは、1年間筑波大学で勉強してからです。

Q 留学するのに最も適切な学年はいつごろでしょうか?
A それぞれの学生の人生設計に関わる話なので一概に言えませんが、気軽に留学に行ける期間は意外に短いことを1年生のうちから考慮しておくことが肝心です。まず1年生のうちは上述のように留学できません。2年生になれば留学できますが、多くの場合まだドイツ語力がかなり弱く、できればもう少しドイツ語を勉強してから、と考えてもおかしくありません。3年生になってから留学する場合、帰国後留年せずに4年間で卒業しようとするのであれば、帰国する3月時点ではすでに就職活動が始まっています。4年生になってから(留年せずに)留学しようという場合は、就職や大学院入試、卒論提出といった要所要所で帰国する必要があり、実質不可能です。というわけで、留年しないで1年間留学するのは、現実にはかなり難しく、それを実現させるためには入学したての頃から綿密な計画を立てておくことが必要です。おそらく、留年せずに留学し、就職活動もきちんとしたいという場合は、2年生の夏休み頃に留学を開始し、3年生の夏休み終了時には帰国する、というのが最も現実的でしょう。あるいは、かなりもったいなく、駆け足になってしまいますが、半年間だけの留学という選択肢もあり得ます。
4年間で卒業することはあきらめて1年間留年することを前提とするなら、たとえば2年生が終わった時点、あるいは3年生の夏休み頃から、一年間ベルリンに留学するというのが、就職活動などに対して最も影響が少ない選択肢となるでしょう。以上が学類生の場合です。
大学院生の場合は、特に将来研究職を目指す院生は、修論前、あるいは修論後に一年間留学する選択肢は、学類生に比べて比較的容易かもしれません。

Q 留学期間はどのぐらいまでですか?

A 最低で1学期間、最長で1年間までです。

Q 留学の延長はできますか?

A 1年を越える延長はできません。留学期間後もベルリンに残りたい場合は、新たに、ベルリン自由大学への個人レベルでの入学手続きをし直さなくてはなりません。その場合、語学試験などを受ける必要が生じます。

Q 留学中は筑波大学は休学することになるのですか?

A いいえ、筑波大学を休学して協定校に留学することはできません。

Q 留学中の学費はどこで払うのでしょうか?

A 交換協定ですから、筑波大学に学費を通常通り支払ってもらうことになります。その代わり、ベルリンでは学費を支払う必要はありません。(そもそもまだベルリン自由大学では、学費は基本的に導入されていません。) ただし、学費以外の必要諸経費や医療保険(必須)など、入学に伴って必ず発生する費用は現地で支払う必要があります。

Q ベルリンで取った単位は筑波で認定されますか?

A 交換協定なので、本学でも対応する科目がある場合には、基本的に単位互換が認められるのが原則です。ただし、最終的な可否は、各学類や専攻において決定されます。

Q ベルリンへの交換留学の枠は何人ですか?

A 同時に5人までです。(仮にある学期(ベルリン自由大学のSemester)に留学した人が誰もいない場合は、次の学期(Semester)の定員枠は3名までとします。)

Q ベルリンへの留学は申請すれば必ずできるのですか?

A 定員枠がありますから、応募者がその枠を越えた場合には、担当教員に選考を一任していただきます。定員枠が空いている限りなるべく希望を尊重したいと思いますが、他方で大学間協定における留学生選考は先方への責任を伴うものですから、たとえ定員枠に余裕があっても、留学目的に具体性がなかったり、動機が漠然としていたりする場合、また筑波での学習態度に問題がある場合、あるいは希望を満たす学科が先方に存在しない場合、またドイツ語力が不足すると思われる場合などには、留学生として推薦しないことがありうることを予め了承してください。

Q 先方には学費を支払う必要がないなら、筑波を休学して、交換留学生としてではなく個人としてベルリンに留学する方が、安上がりになってよいように思うのですが?

A 先方が受け入れてくれる限り、それは可能です。ベルリンだけでなく、ドイツのどの大学にも、そうした形で留学することは可能です。ただ、恐らく大きなハードルはドイツ語試験です。交換留学生はドイツ語試験を免除されますが、交換留学ではない一般の留学生は、ドイツ語の試験に合格しなくてはなりません。なお、ドイツの大学で勉強できるためのドイツ語試験は日本国内で予め受けることも可能です。TestDaFという試験ですが、専門にドイツ語をかなり勉強しないと合格はかなり難しいと思われます。TestDaFについて詳しくは日本語での解説サイトなどをご覧ください。

Q ドイツ語試験を受けないでも留学できるという点で交換留学生が大きなメリットを持っていることはわかりましたが、ほかに交換留学のメリットはありますか?

A 交換学生については、大学相互で世話をしているので、何かあったときに留学生課が親身になって面倒を見てくれる可能性が高くなって多少安心です。また、学生寮などを希望すれば優先的に入れてくれます。(ただし、筑波の学生寮の状態を知っている皆さんは、過剰な期待を持たない理性を既に身につけているかもしれません。ベルリンもその点、ちょっと筑波状況と似ているかもしれません。) ちなみにベルリンは、ドイツの他の大都市に比べれば、住居費は比較的安くて済む場合が多いようです。

Q ベルリン自由大学は大きな大学なのに、そこに存在していない専門分野があるのはなぜでしょう?

A ベルリンには公立大学として、自由大学(FU)の他に、フンボルト大学(HU)と工科大学(TU)があります。そこで、たとえばTUで勉強できる工学系の専門などについては、FUには存在しないといったケースがあり得ます。そうした分野の勉強をしたい場合、FUにある近接分野にまずは籍を置き、いくつかの授業を週に何コマかTUなどに取りにいくといった可能性も場合によっては考えられますが、個別のケースについては先方と連絡をとって確認する必要が出てくることでしょう。

Q 私はドイツ語が全くできませんが、ベルリン自由大学に留学できますか?

A 不可能ではありませんが、お薦めしません。ドイツ語が全くできない場合は生活にも支障が生ずることが予想されます。ちなみに基本的にドイツでもフランスでも、街で出会う誰もが英語を分かってくれる、というような状況は存在しません。そのため、もし希望者が留学生枠を越えるときには、ドイツ語が出来ない人の優先順位は出来る人よりも低くしており、ドイツ語が全くできない人の留学は、枠が空いているときに限っています。

Q 私もドイツ語があまりできませんが、それでも留学したいです。英語の授業だけを選択して留学するようなことはできないでしょうか?

A ケースバイケースですので、一概にはお答えできません。学類生の場合だと、英文学や北アメリカ研究であれば、ほとんどのコースが英語で提供されているとのことですので、身振り・手振りで生活してゆく自信があれば、ドイツ語ができなくても英語だけで勉強してゆくことができそうです。それ以外の学類生は、ドイツ語ができないとベルリンのバッチェラーコースで勉強してゆくことはほぼ不可能のようですが、英語使用状況を詳しく確認したいなら、自分が留学希望する専門分野の講義目録(ネット閲覧可能)をチェックしてみてください。(個別の専門分野に関するこうした質問については、筑波大学では残念ながらお答えできません。) 以上が学類生の場合ですが、それに対して大学院生が現地のマスターコースに留学する場合には、かなりの部分を英語により勉強することのできるコースも開設されている場合があります。たとえば化学や西欧学、国際関係論などのマスターコースがそれに該当します。詳しくはベルリン自由大学の解説ページ
を参照してください。

マスターコースへの留学手続きは学類生の場合と違うのですか?

A 基本的には同じですが、各マスターコースからの入学承認手続きが別途必要となります。この手続きは、留学希望者が直接、留学希望先の研究科(研究所など)とコンタクトを取って、担当教授などの承認書を取る必要があります。

Q 主としてドイツ語の勉強をしに留学したいのですが。
A 筑波大学でも外国人留学生のための日本語授業があるように、ベルリンでも外国人留学生のためのドイツ語授業があり、受講できます。ただし、あくまで何れかの専門の学部に在籍して勉強しに行くのがメインであり、語学講習は追加的な補助プログラムであるという認識でいてください。

Q ベルリンのようすを知っている人にもっと話を聞きたいのですが

A 本学にはベルリンからの留学生が常に複数名来て勉強しています。日本人学生との交流会なども火曜日の夜などに行われていることが多く、そうした機会を利用して彼らと知り合ってください。分からないようでしたら、担当教員から情報を差し上げます。

Q 私は中国国籍ですが、筑波大学には普通の入試ではいりました。ベルリンへの留学はできますか?

A 問題ありません。ただし、ビザ取得の仕方が中国人の方は日本人とは違っていますので、ドイツ大使館を通して早めに申請する必要があります。日本人の場合は、現地で入学手続きをすると、観光ビザを留学ビザに書き替えることができます。(ただし重要なポイントであり、また手続きが変更されることもありますので、この点は必ず各自で事前に確かめてください。)


その他、質問がある場合はこちらまで。留学希望者も、まずここから担当教員とアポイントメントをとってください。

 このサイトは、ベルリンへの留学を考えている筑波生の便宜のために必要事項を記したものですが、あくまで目安にすぎません。
情報には正確を期しているつもりですが、情報が古くなったり誤ったりしている場合もないとは言えませんし、責任を取ることもできません。
重要な事項については、各自必ず自ら確かめ、あるいは担当教員とコンタクトを取って、確認してください。



ベルリン自由大学との連絡担当教員: 文芸・言語専攻 相澤 啓一